これが結構有効な魔法の言葉で。
私がやっていて有効に思ったので、同じように生徒さんにもお伝えしてみると、
聴いていてとても安心感のある、心地よい音楽が生まれました。
大事なのは「ありがとう」か!
と、生徒さんとこの心地のよい衝撃を共有しました。
そこで話題に上がったのが、合唱のお話。
最高学年、最後の音楽会・文化祭・卒業式などで歌われる機会のある合唱で、それがすごく感動するよね、と。
これって、「このクラス、このメンバーで居られるのが最後。この瞬間も最後。」という気持ちが少なからずあるので、
友達への「ありがとう」
先生への「ありがとう」
家族への「ありがとう」
が、心に詰まっています。
1人1人がそんな「ありがとう」という気持ちをもち、それが集まって大きな大きな大きな「ありがとう」がこもった合唱は、聴く人の心に響き、感動するものになります。
肝は「ありがとう」なのです。
だとすれば、そういった場ではない演奏であっても、この「ありがとう」があるかないかで、音楽が変わって来るはずです。
ほんの些細な「ありがとう」でも、です。
例えば、
今、元気でいられて、「ありがとう」
自分に吸い込まれる、この息にも「ありがとう」
その息が楽器に伝わって音に変わってくれて、「ありがとう」
楽器、大事な大事な相棒。「ありがとう」
この指、動いてくれて「ありがとう」
この空間に「ありがとう」
みんな、この場にいてくれて、「ありがとう」
などなど。
「ありがとう」は、瞬時に優しくなれる、魔法の言葉です。
この「ありがとう」を思っていると、
「どうしよう、どうしよう…不安」とか、
「あ、間違えちゃった…」とか、
「楽譜通り演奏しなきゃ」とか、
そんなことを思っているより、ぐーんと演奏しやすく、
聴いていて、たとえミスがあったとしても、そこまで気にならない。
みなさんも是非お試しあれ.*・゚